「青空の卵」に続く、鳥井＆坂木くんシリーズ第２弾。今回は、坂木くんの会社の同僚が出てきたり、地下鉄の駅員さんから相談を受けたり。そして、何と坂木くんが女の子たちに襲撃を受けたり…。それらの謎を、前作同様鳥井が解決していきます。鳥井はひきこもってはいるけれど、前作の事件で知り合った人々との交流を通して、少しずつ少しずつ、前に進んできている感じです。世界が広がってきているというか。傍目には、鳥井が坂木くんに依存しきっているような感じがするんですが、実は坂木くんも、鳥井の世界が広がっていくことに恐れを感じていて。鳥井の世界が広がることを、誰よりも望んでいるはずなのに、それを望まない自分がいることに、彼もまた悩んでいて…。そしてこの作品で１番気になる謎。それは、著者の坂木氏（
覆面作家なのです！）が、男性なのか女性なのかということ。最初は男性なのかな？と思っていたのですが、読み進めていくにつれ、やっぱり女性かな？という気がしてきました。お話の感じが、私には凄く優しい感じがするのです。どっちなのでしょうか。とても気になります…。
