源平の風−白狐魔記−

源平の風 (白狐魔記 1)

以前から気になっていたシリーズ。児童書です。斉藤洋さんといえば、「ルドルフとイッパイアッテナ」「なん者ひなた丸」等々、人気の作家さんですが、実は私、あまり読んだことなかったんですよね…。思いたってこれから読み始めてみました。最初はきつね、白狐魔丸の人間観察といった感じ。人間に興味津々の白狐魔丸が可愛いんですよ〜ｗ　その白狐魔丸はある日、白駒山の仙人と出会うのですが、この仙人が面白い♪　仙人と白狐魔丸の会話も禅問答みたいで面白いのですが、仙人の言葉も凄くイイ。私が１番ツボに入ったのは、「山伏には、まともなのもいるが、でたらめな連中がかなりいる。それに、山野をどかどか歩いて偉くなれるのなら、熊がいちばん偉くなってしまうではないか」という言葉。確かにそうですよね（笑）　絡んでくる人間も義経なのかなぁと思っていたら、義経の家来・佐藤忠信っていうところにも意表をつかれてしまいました。シリーズ１巻目は源平合戦の時代が舞台でしたが、次巻は鎌倉時代、元寇の頃が舞台みたいです。続きも是非読みたいなぁ。